| ここ25年間、バスク自治州と主に財界ではEU平均に追いつくことを目標に研究開発費を20倍に増やす努力をしており、2005年には国民総生産の約1.44%、スペイン平均(1.12%)を大幅に上回る数値となっている。
スペイン研究開発システムへのバスク参入率は費用の8.1% 、専属勤務の人材の7.5%で、これらの値はスペイン平均をほぼ上回り、EU値に近づいている、もしくは場合によっては上回ることもある。というのも全体的に工業分野の比重が非常に大きく、技術革新の必要性に対し敏感だからである。
HRSTE(科学とテクノロジーに従事する人材)では、オスロ、ロンドン中心部に次ぐ第3位としてバスクは傑出しており、マドリッド(第10位)やナバーラ(13位)を遥かに上回っている。
Saretekという名で知られているバスクのサイエンス、テクノロジー、イノベーションネットワークは、企業競争力を向上させ、バスク地方の経済・社会発展に貢献するための手段としてサイエンス、テクノロジー、イノベーションの利用を推進する公共・民間企業の努力を一体化させることを目的に、1977 年にバスク政府推進によって誕生した。現在のところ、テクノロジーセンター、各種部門施設、研究所、事業部、大学等、90近くの組織で構成されており、連携しながら異なる企業、業種に対し科学技術的解明を提示し、特殊開発に取り組んでいる。Saretek構成員は、テクノロジー研究開発の欧州プログラムに参加することで、精力的にバスクや欧州の企業との協力を重ねている。
欧州研究開発へのバスク参加をコーディネートするEurobulegoa は新たな前進を予測し、詳細計画、進行のモニタリングと修正、欧州のプロジェクトやテクノロジー・ブローカーの活性化、R&D独自のプログラムをヨーロッパ化したプロジェクトの展開、と言った能力を提供している。
この分野における絶え間ない改善が実を結び、欧州委員会の第6次フレームワークプログラムではバスク機関が獲得した利益率は41%、この値は第5次フレームワークプログラムを上回り、承認された462プロジェクトの参入のおかげで1億3100万ユーロにも及んだ。
バスク政府は、バスクを欧州におけるイノベーションのモデルとすべく、決定的な第一歩を踏み出した。それはInnobasque、バスクのイノベーションエージェンシー(バスク語でBerrikuntzaren Euskal Agentzia)である。これは進取の気性に富んだ気質や創造性を助長し、バスクの全領域においてイノベーションを連携させ、推進するために結成された非営利目的の民間団体である。Saretek、民間企業、バスク公的機関、バスク企業や労働者の団体代表者、イノベーションに関わる全組織によって構成されている。Innobasqueは、これらの業者のために強力な土台と協力し合えるネットワークを提供し、それらを通してバスク社会においてイノベーションと関わりあう価値観や姿勢を奨励する運動、革新的なバスクのイメージを外部に普及させる活動、最先端をいくR&D Iの拠点、バスク企業や組織にイノベーションを働きかけるもの全てを発展させるのが狙いである。
最後に、欧州核破砕中性子源の本局にESS-ビルバオがスペインの候補地になったことを述べておく。スペインにESSを建設する可能性を得ることができたのは中央・自治政府機関と主要科学機関による幅広い援助のおかげである。その上、ビルバオESS建設の実現に向けて最大限のロジスティック・経済支援を得られるよう、企業グループや国内の大企業にスペイン候補地に関する情報を知らせてある。この巨大施設を建設するために候補地ESS-ビルバオはプロジェクトの中核を成すESSだけではなく、科学、テクノロジー、企業、街、文化、ディスクロージャを兼ね合わせた国際色の強い知識の拠点を創りあげるという野心的な計画を練っている。
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テクノロジーパーク
バスク・ネットワークには4つのテクノロジーパークがあり、音声・映像・データ通信ネットワーク、会議・ビデオ会議室、講堂等、最先端サービスを企業に提供している。インフラを整備してハイテクノロジー企業や最先端の研究・サービスセンターの設置を可能にし、革新的な内容を帯びた工業・サービス業とともに大学、テクノロジーセンター、企業間で技術や知識を共有するよう働きかけることによって、企業の率先力や投資に便宜をはかり、奨励し、刺激する役割を担っている。この参入率は国全体の20%と予測される。 [上がる]
ビスカヤ・テクノロジーパーク
ビスカヤ県のテクノロジーパーク(サムディオ市)は1985年に創設、この種の施設ではスペインの先駆者で、テクノロジー革新に関わる企業に高品質で最善のサービスを提供することを目的に創られた。工業と経済の首都ビルバオから10キロ、国際空港から3キロ、港から15キロ、バスク大学の中央キャンパスから6キロと戦略的な場所に位置し、魅力的な自然環境に囲まれ、200ヘクター以上の敷地に5万平米を超える賃貸用建物があり、自社建物を建てられるような土地を手にするまでの間、賃貸建物にいながらも企業が成長・発展していくことを可能にしている。テクノロジーパークの周囲には、企業イノベーション支援の優れた研究開発組織があり、Gaiker、Labein、Robotiker、欧州ソフトウェア協会、Azti、Robotiker、航空学技術センターといったパーク内にあるテクノロジーセンターがそのベースとなっている。同様に、CIC Biogune、バイオ科学共同調査センター、バスク大学他学科調査グループがこのパークが提供するサイエンスに注目している。また、高品質の通信インフラを備え、全ての建物でギガビットイーサネットと光ファイバーネットの接続が可能、さらに経営業務を支援する様々なサービスも提供している。
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アラバ・テクノロジーパーク
アラバ・テクノロジーパーク(ミニャノ市)は南ヨーロッパのロジスティックが大きく交わる点に位置し、ヨーロッパの様々なルートにアクセスし易く、道路・鉄道網ともに大変便がよく、空港からも7キロの距離である。質の高い環境に囲まれた117ヘクターの敷地は大学キャンパスやバスク地方州都ヴィトリア市から5キロの距離で、航空学技術センター、Ikerlanエネルギー、Enerlan財団、LEIA-環境技術財団、バスク気象台であるEuskalmetなどのテクノロジーセンターを通してテクノロジーを提供している。テクノロジーをベースにした新企業設立に対しパークは多大なる支援を行っており、ギガビットイーサネットによる光ファイバーネットを通じ企業間が内部接続を可能にするテレマティクス設備のような高品質共有サービスや、経営業務を支援する様々なサービスも提供している。
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ミラモン・テクノロジーパーク(サンセバスチャン)
ミラモン・テクノロジーパークはミラモン自然公園という素晴らしい場所にあり、サンセバスチャン中心部から5分、フランス国境から10分という距離で、空路、海路、鉄道、大西洋軸道路の交わる点にあり、大変アクセスの良い場所に位置している。パーク内には、Aranzadi研究センター、Fraunhofer-VicomTech、Inasmet、Inbiomed、Ceit、 Cidetec、ITEA、Tecnolat、ナバーラ大学、優れた分子画像室のあるバイオマテリアル研究センターのCIC Biogune、観光業R&DセンターのCIC Tourgune、サイエンス・テクノロジー研究センターのCIC Microgune、 CIC Nanogune、CIC Biomaguneなどの傑出した研究センターがある。
このパークは、マサチューセッツ工科大学や欧州宇宙機関といった権威ある組織とともに世界レベルの傑出した研究プロジェクトを展開させ、テクノロジーを土台とする企業設立に精力的に参加している。パーク内には、世界レベルで最先端且つフレキシブルなテレマティックスによるインフラ設備の一つがあり、そこではエレクトロニクスを使用する作業場まで人工衛星とIEEE802.11bによってATM通信を可能にする光ファイバーネットワークが装備されている。 [上がる]
モンドラゴン・テクノロジーパーク-(ガライア地区
)
モンドラゴン・テクノロジーパークはガライア・イノベーション拠点という名で知られており、イノベーション活動の支援プロジェクトとして2006年に実現化している。これはモンドラゴン法人組合という民間イニシアチブのもと、モンドラゴン大学の科学知識、Ikerlanテクノロジーセンターの支援と様々な公共機関の援助によって進められている。プロジェクト研究開発の促進を追及し、とりわけエネルギー、マテリアル・テクノロジー、ビジネス・マネージメント、会社の経営・組織化、電子工学、マイクロ電子工学、ナノテクノロジー、情報通信技術、表面仕上げの機械やプロセスといった次世代の分野・業種を支援している。
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テレコミュニケーション
現在バスクでは、200bits/秒、64kbit/秒、34Mbit/秒間を変動する新世代ラインを提供しており、これはデータ、インターネット、イントラネット、ファックス等の通信に理想的である。通信事業会社には幅広い選択肢があり、これはインターネット接続と有線電気通信に関わるサービス、つまり統合サービスにレベルの高い競争力があることを保証している。通常の電話通信インフラの他に光ファイバーネットワークも整備され、定額料金サービスやRDSIやADSLのようなテクノロジーを提供し、通信システムを完全に統合している。バスク政府のイニシアチブの一つとしてSPRIという団体が取りまとめる Konekta Zaitez! (接続して!)は、自治州が家庭用インターネット接続率(45.8%)スペイン第4位にランキングするのに貢献したといえる。
バスク地方のテクノロジーパークのネットワークはI2BASKネットワークに付随しており、R&D Iの連合体の中核をなすことを目的に、バスクのサイエンス・テクノロジーネットワークのエージェントに、テレコミュニケーション・インフラと情報通信技術サービスを提供している。このネットワークは大学、サイエンス・テクノロジーセンター、病院、バイオ医学研究所、R&D代理機関によって組織されている。つまり前述のエージェントはI2BASKネットワークを通し、マルチメディア通信、バーチャルリアリティー、拡大コミュニケーション、集中計算等、その他の同じ様なテーマに関わる最先端プロジェクトに十分に取り組むことができるのである。
バスクのブロードバンド接続の第1レベルはI2BASK、第2レベルはスペインのIRIS2ネットワークとの接続、ヨーロッパレベルはIRIS2ネットワークを通したGEANTネットワークである。 [上がる]
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